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私たちについて

美星町の農園風景

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Purpose:目的と存在意義

生産者と消費者が協力し合うことで理想を実現する〝CSA(地域支援型農業)〟
今、新たな農業モデルとして注目されています。
地元の参加農家、会員(消費者)、運営スタッフ(地域おこし協力隊)の三者で形成する〝アグリゾート美星〟は、この仕組みを取り入れた会員制農園で、〝環境保全型農業〟の普及促進や耕作放棄地の有効活用といった、農業が抱えるさまざまな課題の解決に取り組みます。

CSA(地域支援型農業)とは?

我が国では、生産者の高齢化が進み、農業に多様な人材の参加が求められています。こうしたなか、生産者と消費者が連携し、多様な人材の参加によって実現される新たな農業のモデルとして、CSA(Community Supported Agriculture)が注目されています。
CSAは、生産者と消費者が連携し、前払いによる農産物の契約を通じて相互に支え合う仕組みです。CSAはアメリカで1980 年代に最初に始まったとされ、現在では欧米を中心に世界的な拡がりをみせています。
CSAは農作業や出荷作業などの農場運営に消費者が参加する特徴をもち、生産者と消費者が経営リスクを共有し、信頼に基づく対等な関係によって成立します。CSAはコミュニティ形成や有機農業の振興など、地域への多様な効果をもたらす新たな農業モデルとして注目されています。

(引用:農業機構発刊「CSA(地域支援型農業)導入の手引き」
(平成28年3月国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構 農村工学研究所))

Structure:仕組み

Structure:仕組み

この仕組みの実現により
期待できる効果

  • 農家のリスク軽減
    (経営の安定)
  • 耕作放棄地の
    有効活用
  • 新規就農者の
    自立支援
  • 環境保全型
    農業
    の促進
  • 消費者の
    食環境の改善や
    健康づくり
インタビューを受ける小村 泰秀(コムさん)

おいしい野菜と幸せをシェア。 アグリゾート構想を全国に。

地域おこし協力隊(美星地区) 小村泰秀(コムさん)

「農業リゾート」という新発想

農業に出合ったのは、仕事や人間関係に限界を感じていた約十年前のことでした。それまで農業といえば「やりたくない仕事第1位」だったのに、突然「そうだ!農業をリゾートにしよう!」と思いつきました。早速、農家で2年間修業したのち就農したのですが、現実はそう甘くはありませんでした。野菜をいくら作っても採算が合わず、飛び込んではじめて知った、農業が抱える問題の数々に愕然としました。

それでも、乗りかかった船。「3K」イメージを一変するような画期的な仕組みを作れないものかと考え抜き、たどり着いたのが、福岡県北九州市でスタートした「サブスク型の会員制農園」という新しい発想でした。

欧米で主流の仕組みがベース

参考にしたのは、アメリカではじまった「コミュニティ・サポーテット・アグリカルチャー」(CSA)です。日本語に訳すと「地域支援型農業」。農家が抱えるリスクを回避しようとすれば、本質的な農業(人や地球を健やかにする農業)から離れていくという矛盾を解決する方法として生まれ、現在ではヨーロッパで主流のスタイルになっています。

サブスク型が農家を救う

アグリゾートの特徴は、農家と消費者が協力し合いながら「一緒につくる」会員制農園であること。月会費をいただくことで、農家さんの経済的な負担や後継者問題といったリスクまで、生産者と消費者が共に負担します。新たに就農したい人にとっても安心ですね。

そうすることで、農家と生産者が共に協力しあって、安心安全でおいしい野菜を作り、みんなで収穫を分け合えます。安定した農家を増やすことができれば、ひいては耕作放棄地の活用にもつながり、環境問題の解決を意識した、「環境保全型農業」にも取り組みやすくなります。

<アグリゾート美星>モデルを全国に

私たちの夢は、このアグリゾートの仕組みを全国各地で作り、ネットワークにすることです。都会には農業を始めたい人や新しい仕組みを受け入れる土壌がありますが、農業が根付いた田舎には抵抗があったり、関心を持たなかったりと難しい面があるかと思います。だからこそ、自然豊かな田舎である美星町で成功モデルができれば、世界的にも注目を集めるのではないかと考えています。アグリゾートの仕組みや農家が抱える問題を理解し、共感していただける会員の皆さんと一緒にぜひ夢を実現したいですね。

「アグリゾート」というひとつの概念が共通意識になるよう、美星町から全国へと輪が広がるような仕組みづくりをしていきたい。

インタビューを受ける三嶋 太地(だいちゃん)

農業を変える仕組みに 協力したい。

地域おこし協力隊(美星地区) 三嶋 太地(だいちゃん)

食料危機への不安がきっかけ

栃木県出身の私が、縁もゆかりもない岡山県の美星町で農業に関わることになるとは。そのきっかけは、コロナをきっかけに見るようになった世界情勢関係のYouTube動画でした。食糧危機への危機感から備蓄を1年分、2年分と増やしていましたが、備蓄には限界があるとずっと感じていました。

「もう自分で自給自足するしかない」
そう思い、それまではまったく興味がなかった農業をやろうと決意しました。

理想的な半農半Xという働き方ができる環境

いざ農業を始めようと思っても、農家の知り合いもいなければ田んぼや畑もない。そんなとき、たまたま見つけたのが岡山県井原市で募集していた地域おこし協力隊という制度でした。しかもSNSによる情報発信担当を募集している。

農業するにあたって一番大きな壁となるのがお金。個人が農業で飯は食うのはかなり難しいので、補助金がもらえるのはありがたい。
そして仕事内容も「SNSによる情報発信」。元々ウェブサイトやブログをやってた私にとって前からやりたいと思っていた仕事でした。

また同じ協力隊に応募した小村さんが運営するアグリゾートの仕組みを知って、この仕組みが広がれば食糧危機問題を解決できるかもしれない、と思い、非常にやりがいのある仕事だと思って取り組んでます。

美星の魅力にはまる

美星町に移住した当初は、一番近いコンビニまで15分もかかると知って田舎を実感しました(笑)。でも、とにかく空気が澄んでいて、星空が美しい!
春はタケノコ掘り、秋は栗拾いができるような自然の豊かさは魅力です。それに小1時間で倉敷や岡山の街まで気軽に行けます。「ちょうどいい田舎感」が心地よいと思うのに、そう時間はかかりませんでした。

農業や美星の魅力を伝えるために

現在は、ITの技術を生かしてホームページやSNSでの情報発信を担当しています。アグリゾートは、日本ではまだ新しいサブスク型農業です。主旨や目的を誤解なく伝えるために、フェイスブックやインスタグラム、X、line、Tiktokほか幅広いレンジで発信中です。

まずは、「車で多少時間をかけてでも美星に来たい、農業体験をしてみたい」と思って見てもらえるコンテンツを作りたい。その上で、農業やアグリゾートに深い関心を持ってフォローしてもらえるよう、動画作りや発信方法を工夫していきたいですね。

インタビューを受ける柏野 翔(カッシー)

農業をリゾートに! 会員制農園で農業を変える。

参加農家 柏野 翔 (カッシー)

出会いは一冊の本から

「なんてすごい農業の仕組みなんだ!これはすぐみんなに紹介したい」。農業のカタチや仕組みが変わる「アグリゾート」という概念を知ったのは今から2年前、2022年のことでした。

出合いは、コムさんこと小村泰秀さんが書いた『アグリゾート物語 農業がリゾートに変わる日』という一冊の本でした。書かれていることすべてが画期的で、著者のコムさんがおられる福岡県北九州市に押しかけて、すぐに会ってもらいました。

というのも、当時ぼくは、自分で有機農業を始めたばかり。強い決意をもって始めたにもかかわらず、栽培するだけでも手間がかかるうえ、虫や病気にやられやすくて販売もままなりません。一日中作業に追われて寝る間もない中で、疲労困憊していました。

人のために働きたい

有機農法に取り組む人はたくさんいるのに、田舎には問題がいっぱいありました。農業を取り巻く問題も知れば知るほど深く重くのしかかってきました。問題を解決するのに今の農業の仕組みではとても難しい…と悩んでいるときに出合ったのが、コムさんの本だったのです。

もともと僕は、大学を卒業して金融機関に就職しましたが、すべてをお金や数字で判断する仕事には違和感しかなく、辞めたいといえば親や上司は大反対。葛藤でうつ状態になり、ついに25歳で退職しました。宙ぶらりんな生活を続けていた27歳の時、「人間にとって必要な『食』に携わるのは向いているかも」と、農業に関わることになりました。

みんなが楽しくしあわせに

最初は農業は楽しく人のためになっていると思いながら仕事をしていましたが、当初入った会社は、農薬や化学肥料をばんばん使う、効率重視の農業を行っており、1年経つ頃にはその方法に疑問を感じはじめました。農薬を使わない有機農法を勉強して、農業法人を立ち上げようという思いが湧き、岡山に帰ってきました。
ご縁があった美星町で家を借り、土地から農機具、軽トラを借りて農業をはじめたものの、現実は甘くはなかったのです。
そんな八方ふさがりの時に出合ったコムさんの本は「目からウロコ」でした。苦労して育てても廃棄するしかなかった野菜を喜んで食べてもらえ、先に月額のお金をいただいているので、経営としても安定します。大変だった収穫の作業も、袋詰めも、消費者の方が楽しみながら共に行ってくれるので、双方が幸せになれる仕組み。

社会が抱える悩みを解決

「これなら農業が変われる!」と、受け入れ団体の一員として早速アグリゾートの素晴らしさを関係者の皆さんに力説しました。アグリゾートの仕組みが美星町で定着すれば、田舎での問題解決にも繋がり、もっと言えば日本の農業全体の問題解決にも繋がると確信しています。

僕自身のように、仕事で病んで「もうどうにもならない」ともがき苦しんでいる人たちの悩みや、広くは福祉、社会問題の解決にもつながるのではないかと、今すべての力を注いでいます。共感いただける人と一緒に、楽しく農業のリゾート化を進めていきたいと思っています。

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岡山県井原市美星町
(利用農地が点在とするため、詳しい場所はご来園の際に個別でお伝えしております)
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